原爆の子 ―広島の少年少女のうったえ― 上・下
1951(昭和26)年
出版社:岩波書店
広島大学の前身・広島文理科大学の教授で、自身も被爆した長田新氏の基、氏の教え子の教員が中心となり、広島市内外の小・中・高・大学、孤児収容所などから、1175人の手記を集めた。そこから105編を選んで出版されたもの。 出版当時は、まだ連合国軍の占領下にあり、プレスコードが厳しい中、被爆の状況は被爆地以外にはほとんど知られていなかった。そんな中での「原爆の子」の体験記は、日本国内だけでなく、海外にも反響を呼び、原爆の恐ろしさと悲惨さを強く人々に訴えた。